あなたは言える?天使とキューピッドの違い!
2018-02-07
小松絵画教室 暇つぶしの美学
歴史のある西洋画にはよく描かれている〝天使″
あなたが思う〝天使″を思い浮かべて見て下さい…
どんな姿でしょうか?
そう、『背中に羽がある子供のような姿』でしょうか。
では、次は〝キューピッド″を思い浮かべて見て下さい…
どうでしょうか?
今少し混乱したあなたにお届けする、今回のテーマは
『天使とキューピッドの違いとは?』です。
●キューピッドは実は神様

絵画では愛らしい翼のある子供で描かれるキューピッド。
実は子供の姿をしているとは限りません。
そもそもキューピッドは古代ギリシャの神々の一人で
性愛の神様エロスの英語名です(ローマの呼び方はアモル)。
キューピッドは愛と美と豊饒の女神ヴィーナスの息子
そして特徴としては〝矢と弓と矢筒を持っている″ということ。
古代ギリシャでは背中に翼のある青年・少年の姿で表現されていましたが
紀元前3世紀以降になると、だんだんあの可愛い子供の姿に変化していきました。
そしてこの〝子供のエロス″の姿が古代ローマのアモルとして
ローマの美術文化に取り入れられていきます。
ルネサンス時代になると美術・文芸復興の絵画では
キューピッドは子供の姿として表現されるようになります。
さらに時代がたち、バロック時代になるとキューピッドは
子供の姿からよりぽっちゃりとした幼児のような姿となっていきました。
●一方、天使とは…

キューピッドが古代ギリシャの神様だったのに対して
天使は旧約・新約聖書を主題としたキリスト教関連の作品に登場します。
と、このように二つの違いを
わかりやすいように簡単に言いますと…
キューピッドは『古代の神話』に登場するもの
天使は『キリスト教関係』に登場するもの
なのです。
そしてこのキリスト教関連の作品に登場する天使は
物質的な肉体をもたないものでした。
しかし地上においては、人間のように見えるようにしている
という考え方に基づいて表現されているのです。
本来、天使という存在は物質的なものではないので
この〝天使″というものを表現するのは非常に困難…
そのため、時代によって画家・彫刻家たちにより
女性や青年、幼児など様々な姿で表現されてきました。
●驚き!天使にも階級がある!

そんなキリスト教関係の絵画に登場する天使ですが
なんと上下関係があるというのです。
簡単に表すと…
・上級天使(神様に最も近い役割)
・中級天使(宇宙や自然界を司り、上級からの命令を下級に指示する)
・下級天使(地上を監視している)
に分けられます。
人間界に現れるのは実は下級天使。
つまり人間に近ければ下級が低く、神様に近づくにつれて高くなっていくのです。
つまり、この天使という役割は
〝神様と人間を結びつける存在″だということですね。
いかがでしたでしょうか。
天使とキューピッドの違い、お分かり頂けましたか?
まとめますと…
〝キューピッド″は古代ギリシャの神様
そして〝天使″はキリスト教の聖書に出てくる存在
・絵画では
神話画=〝キューピッド″
宗教画=〝天使″
・持ち物の違い
矢や弓を持っているのが〝キューピッド″
楽器や花を持っているのが〝天使″
ということになります。
ここまでお読み頂き、本当にありがとうございました。
●おまけ
天使といえば有名なラファエロの作品があります。
この作品です↓↓

見たことありませんか?
よく見て下さい…
この天使…

某チェーン店の壁に描かれています…
実はあれは一部分だったんですね…。
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