話題の雪舟
2017-09-21
小松絵画教室 暇つぶしの美学
日本では84年ぶりに
雪舟の水墨画が発見されたとニュースになりました。
研究者のなかでは久々の大発見たったのではないでしょうか。
それは何故でしょう?
今回はそんな雪舟のお話です。
●以外と知らない!?雪舟はお坊さん

雪舟は室町時代に活躍した、水墨家で禅僧。
1420~1506年?と没である期間も定かではなく
雪舟の晩年の記録などはほとんど知られていません。
実際、本物の作品とされる数も40~50点ほどしかないといわれています。
どんな晩年だったんでしょうね…。
どんな晩年だったんでしょうね…。
●小僧時代の伝説

雪舟の逸話では、
"涙で描いたねずみ"という
有名な話があります。
これは、雪舟がまだ幼い小僧であった時(12,3歳の頃)
ろくに修行もせず、大好きな絵ばかり描いていました。
ろくに修行もせず、大好きな絵ばかり描いていました。
住職はお仕置きの為、雪舟を本堂の柱にくくりつけます。
夕方になり、
さすがに反省しているだろうと本堂を覗いた時です。
少年の足元にそれは大きなねずみがいたのです。
驚いた住職は、すぐさま助けにいくと
さらに驚きます。
なんとねずみの正体は、
雪舟が自分の涙を足で描いた絵だったのです。
雪舟が自分の涙を足で描いた絵だったのです。
まるで本物のようなその絵を見た住職はそれ以来
少年に絵を描くことを許しました…
というお話です。
これは作り話といわれていますが
それほどに、
子供の頃から卓越した才能の持ち主だったということですね。
子供の頃から卓越した才能の持ち主だったということですね。
●あの狩野派のお手本はなんと雪舟


日本画といえば、
誰でも知っている狩野派絵師集団ですが
誰でも知っている狩野派絵師集団ですが
彼らがお手本にしていたのは
なんと雪舟の絵でした。
それは狩野派の始祖である狩野正信の絵が、数えるほどしかなく
数多く作品があった
同じ漢画系の雪舟をその祖と仰ぎ、お手本にしたのです。
同じ漢画系の雪舟をその祖と仰ぎ、お手本にしたのです。
そのお手本は代々伝わっていきます。
樹木の描き方などは
やはりよく似た特徴がありますね。
樹木の描き方などは
やはりよく似た特徴がありますね。
●恐ろしく多い雪舟の偽物


84年ぶりに発見された雪舟の本物。
実は結構すごいことで
何故すごいのか?
その答えは圧倒的に偽物の数が多い、からです。
昔の武家達は大名から家来衆まで
いつしか嫁入り道具に
"雪舟画の幅"をもたせるのが慣習になりました。
"雪舟画の幅"をもたせるのが慣習になりました。
しかし、本物はもちろん間に合わない…。
そこで流通したのが、お手本の雪舟(雪舟スタイルの摸本)が
『これぞ、雪舟』となり、
サインや印まで入れ
さりげなく箱にしつらえられていきます。
偽物が出回るにつれ
良い出来、悪い出来があり
それをさらに真似した、偽物の偽物まで出回るようになります。
なので、鑑定士や研究者関係の間では
『雪舟と聞けば、まず偽物と思え』
とまで言われています。
ちなみに偽物も五階級にランク分けされるそうです…。
いかがでしたでしょうか。
これを聞けば、なかなかの大発見であったと改めて思います。
ここまでお読み頂き、本当にありがとうございました。
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